採用情報

私は、バスやトレーラーなど、ほとんどの大型車両のドライバーの仕事を経験してきました。網干産業の募集要項には、唯一未経験だった「タンクローリー」の運転業務があり、興味を抱いたのがきっかけです。

前職でポリタンクの充填業務も経験していたので、各種大型車両ドライバーの経験と共に、資格や技術をいかすことができ、新たなスキルも身につけられると思い応募しました。

当時、我が家は病気がちの家族を抱えており、家族が協力してケアをする必要がありました。面接で私の抱えている事情を話したところ、社長は黙って話を聞き、やさしく受け止めてくれた。「人を大事にする会社」という印象を受けたことが、入社の決め手となりました。

タンクローリーに乗って液体苛性ソーダを配送するのが、私の仕事です。当社が扱っているのは、多種多様な化学薬品や高圧ガス、包装資材など。それぞれの配送物に応じて車両が決まっていて、その担当ドライバーが専任で配送を行うことになっています。

ドライバー7名で配送業務を回しているので、だれかが病欠や有休のときは、他の人が代替しなくてはなりません。自分の担当以外の配送業務にも慣れておくことが必要。そこでドライバーは、仕事の合間を見つけて、同僚の車に同乗し補佐役となって作業を学んでいます。

車両の操作だけでなく、お届け先やそこでの作業工程なども覚えます。互いに情報や技術をシェアして、誰かが休んだり、トラブルが発生したりしたときも、配送チーム全体で支障なく仕事をこなせる体制を普段から整えています。

ようやく仕事に慣れ始めた頃、化学薬品が漏洩するトラブルが起こりました。幸い大事には至りませんでしたが、ヒヤッとした出来事でした。その状況を上司に報告すると、黙って私の話しを聞いてくれた後に「基本に忠実に、やで」と一言。社長は、私の顔を見るやいなや「無事に帰ってきてくれてよかった」と言ってくれました。

私のトラブルによって乱れたスケジュールを埋め合わせてくれた同僚、あたたかく諭してくれた上司、何よりも社員の心配をしてくれる社長。皆さんに対する感謝の気持ちで胸が一杯になりました。それ以来私は、「基本に忠実に」という言葉を肝に銘じて日々業務を行っています。

一般的なドライバーの仕事は、その日の仕事の受注量や依頼内容によって、労働時間が増減することは珍しくありません。退社時間もまちまちで、自分の予定を立てることが難しい職種です。ところが当社の場合、土日が休みで平日もほとんど残業がありません。そのおかげで、日々家族をサポートすることができ、家族との時間も大切にできます。

若い同僚も「会社帰りに子どもを保育園に迎えに行けるし、子どもと一緒にいる時間も増えた」と喜んでいます。共働きや子育て世代の人には、最適な労働環境だと思います。

配送チームは、ベテランから若い人まで幅広い世代が働いていますが、世代を超えて仲がよく、自然と互いを助け合う風土ができ上がっています。1人で仕事を抱え込むようなことはまったくありません。新入社員の方には、私がここで学んだこと、経験したこと、すべてを教えてあげたいと思っています。